2月28日からアメリカがイランを攻撃しています。
イランを攻撃するにあたり、アメリカが持っている3種類の爆撃機すべてが稼働しているようなのでそれぞれを調べてみました。次が爆撃機の名称と愛称です。
・B-1 ランサー
・B-2 スピリット
・B-52 ストラトフォートレス
ちなみにそれぞれの”B”は爆撃機をあらわすBomberの”B”です。
3種類の機体それぞれに特徴があるので興味深いです。
| 機種 | 主な役割 | 速度 | ステルス性 | ペイロード | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| B-1B | 高速貫通爆撃 | 超音速 (Mach 1.25) | 中程度 (変形後低下) | 34トン | 可変後退翼で高速・低空侵攻。大量爆弾投下に特化。核任務から通常爆撃へ転用。 |
| B-2 | ステルス侵入爆撃 | 高亜音速 (Mach 0.95) | 極めて高い | 18トン | 全翼機でRCS極小。敵防空網突破し精密攻撃。機体1機20億ドル超の高価。 |
| B-52 | 長距離ミサイルプラットフォーム | 亜音速 (Mach 0.9) | 低い | 31トン | 1950年代設計のベテラン。長寿命・大量生産・低コストで核・通常兵器両用。2050年まで運用予定。 |
“B-1 ランサー” この翼、動くぞ!
B-1ランサーは、ランサーの愛称の通り槍を持った騎兵のことです。
主翼を動かすことができ、高速で飛行するときに翼を後退させ、鋭く尖った形態に変化します。
敵の防空圏を高速で突破する姿はまさにランサーの名にふさわしい。
超音速爆撃機 アメリカ軍の爆撃機で最速
B-1爆撃機の特徴は可変翼で実現できる超音速飛行です。
高速で現場に駆けつけることができ、配備されているグアムから北朝鮮まで2時間で到達できます。
“B-2 スピリット” 発見されずに敵の中枢をたたく
B-2は翼と胴体が一体化して見える全翼機という飛行機のジャンルです。
なるべく機体の凹凸を減らすことで極めて高いステルス性能を実現しています。
同じ理由で機体後部に垂直尾翼がありません。
B-2の愛称スピリットは、「魂」や「精神」といった見えない存在を意味し、ステルス性能を表現しています。
世界一高価な飛行機としてギネス登録
B-2爆撃機は1機で20億ドル(約3,000億円)と言われてます。
これは最新鋭ステルス戦闘機F-35が10機以上買えてしまう値段です。
調達コストの高さから開発当初に予定されていた132機を製造することができず、生産されたのは21機のみです。
飛行機雲も残さない設計
飛行機雲は飛行機を見つける目印になりかねません。
飛行機雲は飛行機の機体から伸びているためそれを追いかければその発生元にたどり着くからです。
敵の防空網の中を見つからないように飛行しなければならないB-2爆撃機にとって飛行機雲は邪魔なものです。
飛行機としての存在を隠すためにあらゆる工夫がなされているのがB-2爆撃機なのです。
“B-52 ストラトフォートレス” は100年生きるおじいちゃん機
B-52はアメリカの主力爆撃機として長く君臨していますが、その初飛行はなんと1952年。
日本が、GHQによる占領が解かれて、アメリカをはじめとする連合国軍から国家の主権を回復した年ですよ。
2026年で74歳。
アメリカは2050年までB-52を現役で運用することをすでに決定しています。
愛称ストラトフォートレスとは、ストラトが成層圏、フォートレスは要塞という意味です。「成層圏の要塞」を意味する爆撃機です。
既存爆撃機で最古、そして唯一継続運用が決定している
現在、アメリカが運用している爆撃機は、
・B-1 (1974-)
・B-2 (1989-)
・B-52 (1952-)
の3機種です。見ての通りB-52が最古参ですが、この中で唯一、B-52の継続運用が決定しています。
他のB-1とB-2は2020年代後半から徐々に退役していく予定です。
B-52、長寿の秘訣は「ほどよさ」
B-52の役割を代替しようとした爆撃機は、これまでもたくさん開発されてきました。
例えば、B-52の2倍の速度で飛行できるB-58ハスラーという爆撃機がありました。この爆撃機もB-52より後に開発されたにもかかわらず、1970年に退役しています。ミサイル技術の進歩により、速度の早い爆撃機の存在価値が薄れてしまったのです。
他にも最新技術を盛り込んだ爆撃機がいくつも開発されてきましたが、コスト面や整備面でB-52に勝てず、作られては消えていったものは枚挙に暇がありません。
B-52はコスト・整備、使い勝手と長年築き上げてきた信頼性で現代においても活躍している稀有な爆撃機なんです。
B-52の役割
B-52は他の爆撃機と異なりステルス性能が低いです。
つまり敵の空域に入るとレーダーなどにより捕捉され、攻撃を受けやすい機体ということです。
そのため、B-52の使用方法は敵の防空圏の外からミサイルを発射して攻撃するか、攻撃される心配がなくなった空域で地上への爆撃を行うことになります。
B-52は大量の兵器を積載できる特徴を持つので、安全な空域から大火力で攻撃することがB-52の役割になります。
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