空港には、飛行機を飛ばすためのたくさんの設備があります。
管制塔、誘導灯、給油車、整備士――どれも空の安全を守る大切な存在です。
そんな中で、あまり目立たないけれど、とても重要な役割を持つ道具があります。
それが「輪止め(チョーク)」です。
そして、その輪止めから生まれたソラモンが『チョークル』。
空を飛ぶことはできないけれど、飛行機を地面から支える、まじめで頼れるソラモンなのです。
駐機中の飛行機を固定するソラモン『チョークル』登場!

飛行機は、とても大きく重たい乗り物です。
しかし地上に止まっている間でも、風や傾斜などによって動いてしまうことがあります。
そのため、タイヤの前後に「輪止め」を置き、飛行機が動かないように固定します。
チョークルは、その輪止めがソラモンになった存在。
細長い木の体と、地面にぴたっと密着する低い姿勢が特徴です。
タイヤの前後に並び、飛行機が転がらないよう、しっかり踏ん張ります。
ふだんは静かですが、仕事中は真剣そのもの。
タイヤに押されながらも、一生懸命飛行機を支えているのです。
2匹で1セットの“あ・うんのコンビ”
チョークルは、必ず2匹で行動します。
ロープでつながった2匹が、飛行機のタイヤを前後から支えるのです。
片方は「あー!」と元気よく声を出すタイプ。
もう片方は「うん!」とうなずきながら踏ん張るタイプ。
まるで“阿吽(あうん)”の呼吸のように、お互いを信頼しながら支え合っています。
ロープは、お尻の部分から伸びています。
これは、本物の輪止めがロープでつながっている構造をイメージしたもの。
飛行機が安全に止まっていられるのは、チョークルたちが息を合わせて働いているからなのです。
アピトン材でできた頑丈な体
チョークルの体は、「アピトン材」という非常に硬く丈夫な木材でできています。
重さは1本約5kg。
小さな見た目ですが、かなりの重量があります。
これは、本物の輪止めが飛行機の力に負けないよう、しっかりした木材で作られているからです。
表面にはたくさんのキズがあります。
それは、長いあいだ空港で働いてきた証。
地面に押しつけられ、タイヤを支え続ける仕事は決して楽ではありません。
それでもチョークルは、「飛行機を守る」という誇りを持ちながら、今日もじっと踏ん張っています。
飛ばないけれど、空を守っている
チョークルは、ソラモンの中でも少し変わった存在です。
なぜなら、自分では空を飛ばないから。
でも、飛行機が安全に出発するためには、地上での安全が欠かせません。
整備中、搭乗中、給油中――。
飛行機が動いてはいけない時間を守ることも、空の安全につながっています。
チョークルは、その「見えにくい安全」を守っているソラモンなのです。
派手ではありません。
速くもありません。
でも、いなくなると困ってしまう。
そんな“縁の下の力持ち”のような存在です。
役目を終えたあとの姿
チョークルの寿命は、およそ1年ほど。
長いあいだ使われると、表面にキズが増え、少しずつ古くなっていきます。
役目を終えたチョークルたちは、きれいに洗われ、新しい姿へ生まれ変わることがあります。
それが、「合格祈願のお守り」です。
輪止めには、
「タイヤがすべらないように止める」
という役割があります。
そこから、
「試験ですべらない」
という願いを込めて、お守りとして使われることがあるのです。
飛行機を支えてきたチョークルが、今度は誰かの夢を支える――。
とても素敵な役目ですよね。
地面から、空を支えるソラモン
飛行機は、空を飛ぶ乗り物です。
だからこそ、私たちは空ばかりに目を向けてしまいます。
でも、本当に安全な飛行は、地上で支えてくれる存在がいるからこそ成り立っています。
チョークルは、そのことを教えてくれるソラモンです。
地面にぴたっと張り付き、動かないことで空を守る。
飛ばないけれど、確かに空を支えている。
もし空港で、タイヤの前後に並んで踏ん張る小さな黄色や赤いソラモンを見かけたなら――
それはきっと、飛行機を地面で支えるソラモン『チョークル』なのかもしれません。

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