鳥たちは、好きな相手にどうやって気持ちを伝えるのでしょう。
歌を歌う鳥。美しい羽を広げる鳥。小さな贈り物を届ける鳥。よく知られた求愛行動を見ていると、鳥たちの恋にも、人の恋に通じるところがあるように思えてきます。
ハトの恋は、おじぎとささやきから
街角で、ハトが首を上下させながら歩いているのを見たことはありませんか。
相手の前でおじぎをして、「クックー」と鳴く。ハトのオスは、そんな一生懸命なダンスでメスにアピールします。気になる相手の前で、つい何度も行ったり来たりしてしまうところは、少し人間っぽいですね。

クジャクは、羽いっぱいのラブレター
クジャクのオスは、長く美しい飾り羽を扇のように広げます。目玉模様が並ぶ羽を揺らして、メスに自分の魅力を見せるのです。
まるで、羽いっぱいに書いたラブレター。森の中に大きな扇が開くその瞬間は、鳥たちの恋の舞台のようです。

シジュウカラは、小さなごちそうを届ける
シジュウカラのオスは、メスに餌を渡すことがあります。「求愛給餌」と呼ばれる行動です。環境省の野鳥調査資料
小さな虫をくわえて、相手のところへ。受け取るメスの姿を思い浮かべると、春の森に小さな食卓があるようです。繁殖の時期に、食べ物を分け合うことは、これから一緒に子育てをする二羽にとっても大切なことです。

アデリーペンギンは小石に思いを込めて
アデリーペンギンは、小石を集めて巣を作ります。小石をくわえて相手のもとへ運ぶ姿は、「ペンギンのプロポーズ」として語られることもあります。
小石は巣を作るための大切な材料。気に入った石を見つけて相手に届ける姿を、人間の贈り物に重ねたくなるのも自然なことかもしれません。白い氷の世界で交わされる、小さな石の贈り物。想像するだけで、なんだか心が温かくなりますね。

鳥たちの恋は、鳥たちらしく
おじぎをするハト。羽を広げるクジャク。ごちそうを届けるシジュウカラ。小石を運ぶペンギン。
人間の恋とまったく同じかどうかはわかりません。それでも、相手に見てもらうために姿を見せたり、声を届けたり、贈り物を運んだりする鳥たちの姿には、胸がときめくものがあります。
鳥たちは、鳥たちなりの方法で、出会いの春を迎えているのですね。
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