鳥はどう飛ぶ?羽ばたきから風まかせまで鳥の飛び方7種

鳥が空を飛ぶとき、いつも羽ばたいているとは限りません。翼を広げて滑空したり、上昇する風に乗ったり、空中の一点にとどまったり。鳥たちは翼だけでなく、空気の流れも上手に使っています。

鳥の飛び方に、世界共通の「正式な何種類」という分類があるわけではありません。この記事では、まず基本の四つを紹介し、そのあとで細かな飛び方も見ていきます。

目次

まずは基本の4つ

1. 羽ばたき飛行――翼で空気を押す

翼を上下に動かして、前へ進んだり、空中に浮いたりする飛び方です。スズメやカラス、ハトなど、多くの鳥が使います。鳥は翼や尾の向きを調整して、進む方向や速さも変えています。アリゾナ州狩猟魚類局の子ども向け資料

2. 滑空――翼を広げてスーッ

翼を広げたまま、羽ばたかずに進みます。高い場所から滑空すると、少しずつ高さが下がります。坂をすべり降りるような飛び方です。鳥は、羽ばたいて得た高さや速さを使って滑空することもあります。

3. 帆翔(はんしょう)――上昇する風に乗る

上向きに流れる空気を利用して、高さを保ったり、さらに上がったりする飛び方です。トビやワシなどは、地面が温められてできる上昇気流に乗り、旋回しながら高度を上げます。山や崖に当たって上向きに流れる風を利用する鳥もいます。コーネル大学鳥類学研究所の用語集

4. ホバリング――空中で止まって見える

空中の同じ場所にとどまるように見える飛び方です。ハチドリは翼をすばやく動かし、風がない場所でも花の前で止まれます。

チョウゲンボウは、向かい風を利用して止まって見えることがあります。鳥が前へ飛ぶ力と、風に押し戻される力がつり合うためです。ハチドリのように羽ばたいて空中にとどまる方法とは、仕組みが違います。スタンフォード大学「ホバリング飛行」 チョウゲンボウの風中ホバリングの研究

飛び方の組み合わせにも注目!

5. 波状飛行――パタパタ、翼をたたんで、またパタパタ

短く羽ばたいたあと、翼を体にたたむ動きをくり返します。飛ぶ姿が波のように上下して見えることがあります。「跳躍飛行」や「バウンディング飛行」とも呼ばれます。地面からジャンプするのではなく、羽ばたく時間と翼をたたむ時間を交互にくり返す飛び方です。波状飛行・跳躍飛行の研究

6. 羽ばたき滑空――羽ばたきと滑空を交代

何回か羽ばたいてから、翼を広げて滑空。また羽ばたいて、再び滑空します。羽ばたき飛行と滑空を組み合わせた飛び方です。羽ばたきと滑空を交互に行う飛び方の研究

7. ダイナミックソアリング――風の速さの違いを利用

アホウドリの仲間が、海の上で使う飛び方です。海面近くと、その少し上では、風の速さが違うことがあります。アホウドリは高さを変えながら風の層を行き来し、風からエネルギーを受け取って飛び続けます。風に乗るだけでなく、風速の違いを利用しているのです。アホウドリの飛行を調べた研究

空を見上げて、飛び方を観察しよう

翼をずっと動かしているか、広げたままなのか。鳥の高さが上がっているか、下がっているか。そこに注目すると、飛び方を見分けやすくなります。

トビが旋回しながら上がっていたら、上昇する風を利用した帆翔かもしれません。小鳥が「パタパタ、スーッ」と飛んでいたら、波状飛行をしているのかも。

鳥は、羽ばたき・滑空・風の利用を組み合わせて空を移動します。次に鳥を見かけたら、翼だけでなく、鳥の進む道筋や風の流れにも注目してみてください。

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この記事を書いた人

図書館でブログを書くとある会社の社長。

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