漢字の形を入り口に、鳥の姿や暮らしを覚えるクイズの第3回です。今回は水辺の鳥、空のハンター、そして暮らしに身近な鳥から10問。筆を持ったオチュンと一緒に、まずは大きな漢字をじっくり眺めてみましょう。
わからないときは「ヒントを見る」をひと押し。「答えと解説を見る」を開くと、鳥のイラストと漢字の覚え方、暮らしの小話が読めます。ツルやサギのように仲間全体を表す名前は、イラストに描いた種類も紹介します。読み方だけで終わらず、鳥の顔まで思い浮かべられたら大成功です。
QUESTION 01 / 10
第1問 この鳥、なんでしょう?

「鶴」。折り紙でもおなじみの、この鳥は?
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長い首と長い脚。頭のてっぺんが赤いタンチョウも、この仲間です。
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正解:ツル

漢字からわかること。「鶴」で「つる」。右側に「鳥」が見えますね。音読みは「カク」で、ツルが翼を広げた形にならった「鶴翼(かくよく)」という言葉にも使います。「鶴」は一種類だけの名前ではなく、ツルの仲間全体を表す名前です。折り鶴の形を思い出してから、図鑑のツルにつなげて覚えてみましょう。
鳥の姿と暮らし。イラストは、ツルの仲間のタンチョウ。白い体、黒い首の部分、赤い頭頂が目印で、オスの全長は約140センチもあります。日本では北海道の湿原などで繁殖します。サギと同じく首も脚も長い鳥ですが、ツルは飛ぶときに首を前へ伸ばします。「長い首は飛ぶときも長いまま」と覚えると、空を見上げる楽しみが増えます。
覚えるひとこと
鶴はツル。飛ぶときは、首を前へまっすぐ。
参考:漢字ペディア「鶴」 / 漢字ペディア「鶴翼」 / サントリーの愛鳥活動「タンチョウ」 / 京都市動物園「ツルとサギの飛び方」
QUESTION 02 / 10
第2問 この鳥、なんでしょう?

上に「路」、下に「鳥」。この一文字の読み方は?
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水辺に立ち、長いくちばしで魚などを捕る鳥の仲間です。
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正解:サギ

漢字からわかること。「鷺」は「さぎ」。上に「路」、下に「鳥」を組み合わせた字です。「路」は音を表す役目を持つ部分なので、「道路にいる鳥」という意味でできた字ではありません。ただし、まず形を覚える合言葉として「路の下に鳥」と唱えるのはよい作戦。漢字の成り立ちと、自分で考えた覚え方は分けておきましょう。
鳥の姿と暮らし。サギにもいろいろな種類がいます。図は白い体のコサギで、くちばしと脚は黒く、足の指は黄色。浅い水の中で足を動かし、隠れている小さな魚やエビなどを追い出して捕ります。おすまし顔でも、足元ではごはん探しに大忙しです。飛ぶときは長い首を折りたたみます。首を伸ばすツルとの違いも見てみてください。
覚えるひとこと
鷺はサギ。コサギは黒い脚に黄色い指。
参考:漢字ペディア「鷺」 / サントリーの愛鳥活動「コサギ」
QUESTION 03 / 10
第3問 この鳥、なんでしょう?

「鴨」。池をすいすい泳ぐ、この鳥は?
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平たいくちばしと水かきを持つ水鳥。マガモ、カルガモなどがいます。
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正解:カモ

漢字からわかること。「甲」と「鳥」を並べて「鴨」。読み方は「かも」です。「甲」は音に関係する部分で、「かたい甲羅を着た鳥」という意味ではありません。カモも一種類だけを指す名前ではなく、仲間をまとめた呼び方です。二文字にすると「家鴨(あひる)」という別の読みも登場します。こちらは次の漢字探しの楽しみに。
鳥の姿と暮らし。図はマガモのオス。緑色に光る頭、黄色いくちばし、栗色の胸が目立ちます。メスは褐色の目立ちにくい姿です。マガモは水辺の植物の葉や実などを食べ、水面で逆立ちするように体を傾けてえさを探すこともあります。水の上におしりだけが出ていたら、「お行儀が悪い」のではなく、食事の真っ最中かもしれません。
覚えるひとこと
鴨はカモ。マガモのオスは、緑の頭に黄色い口。
QUESTION 04 / 10
第4問 この鳥、なんでしょう?

「雁」。この字で表す、群れで渡る水鳥は?
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マガン、ヒシクイなどの仲間。「かり」という読み方もあります。
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正解:ガン(カリも正解)

漢字からわかること。「雁」は「がん」、または「かり」と読みます。「鳥」という部品が見当たらなくても、右の方にある「隹(ふるとり)」が鳥を表す部分です。前の回の「隼」や「雀」にも顔を出した部品ですね。群れが並んで飛ぶ様子を表す「雁行(がんこう)」という言葉も、この漢字を使います。
鳥の姿と暮らし。図はガンの仲間のマガン。灰褐色の体に、成鳥ではくちばしのつけ根の白い部分と、おなかの不規則な黒い模様が目印です。日本には主に冬を過ごすために渡ってきて、湖や沼などをねぐらにし、田んぼで落ち穂などを食べます。空では列やV字の隊列になることも。一羽を覚えると、次は空いっぱいの群れが気になります。
覚えるひとこと
雁はガン、カリとも読む。群れの隊列は雁行。
QUESTION 05 / 10
第5問 この鳥、なんでしょう?

「鴎」。海辺の空によく似合う、この鳥は?
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白や灰色の体で、港や海岸などを飛ぶ鳥の仲間です。
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正解:カモメ

漢字からわかること。「鴎」は「かもめ」。左が「区」、右が「鳥」という形です。「鷗」という字でも同じくカモメと読み、漢字ペディアでは「鴎」を「鷗」の簡易慣用字体としています。左側の見た目がずいぶん違っても、答えは一緒。看板や本で別の形に出会っても、知らない鳥がもう一種類増えたわけではありません。
鳥の姿と暮らし。カモメの仲間には、ウミネコやユリカモメなど多くの種類がいます。その中に、種類の名前がそのまま「カモメ」という鳥もいます。図はこちらのカモメをモデルにしました。成鳥は白い体と灰色の背、黒と白のある翼の先が特徴。日本では主に冬に海岸や河口などで見られます。「カモメを見た」の次に「どのカモメ?」と考えると、観察が一段深くなります。
覚えるひとこと
鴎も鷗もカモメ。仲間の呼び名でも、一種の名前でもある。
QUESTION 06 / 10
第6問 この鳥、なんでしょう?

「鵜」。こんなに画数があるのに、読みは一音です。
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水中にもぐって魚を捕る鳥。「○のみ」という言葉にも登場します。
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正解:ウ

漢字からわかること。左に「弟」、右に「鳥」で「鵜」。読み方は、たった一音の「う」です。「弟」は音を表す部分なので、「弟の鳥」という意味ではありません。魚を丸ごと飲み込む姿から「鵜呑み(うのみ)」という言葉も生まれました。人の話をよく確かめずにそのまま信じるときにも使います。鳥の名前が、日常の言葉の中にも隠れているのです。
鳥の姿と暮らし。図はウの仲間のカワウ。ほぼ黒い体と長い首を持ち、水中で捕らえた魚を水面へ運んで飲み込みます。足の四本の指は、すべて水かきでつながっています。水辺で翼を左右に広げて立つ姿もよく見られ、ぬれた翼を乾かします。まるで「ただいま翼を干しています」のポーズ。魚捕りの名手にも、お手入れの時間があるのですね。
覚えるひとこと
鵜は一音でウ。魚を丸ごと、鵜呑み。
参考:漢字ペディア「鵜」 / 漢字ペディア「鵜呑み」 / サントリーの愛鳥活動「カワウ」
QUESTION 07 / 10
第7問 この鳥、なんでしょう?

「鷹」。鋭いくちばしと爪を持つ、この鳥は?
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「能ある○○は爪を隠す」の○○です。
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正解:タカ

漢字からわかること。「鷹」は「たか」。上の方が細かく、下に「鳥」が入っています。小さく書くと混み合いやすい字なので、まずは上下のかたまりで眺めてみましょう。「鵜の目鷹の目」という言葉にも使う字です。鳥を表す部品が見つかるようになると、難しい字も少しだけ顔なじみになります。
鳥の姿と暮らし。図はタカの仲間のオオタカ。成鳥は背が灰色で、白いおなかに細い横模様があります。太い白い眉のような模様、曲がったくちばし、獲物をつかむ強い足も目印。オスよりメスの方が大きく、森林のほか都市の公園周辺に姿を見せることもあります。枝で静かに止まっていても、目線はきりっと真剣。ぼんやり休んでいるとは限りません。
覚えるひとこと
鷹はタカ。オオタカは白い眉と細い横じま。
QUESTION 08 / 10
第8問 この鳥、なんでしょう?

「鷲」。前の問題の鳥より、大きな姿を思い浮かべる名前は?
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イヌワシ、オオワシなどの仲間です。
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正解:ワシ

漢字からわかること。上に「就職」の「就」、下に「鳥」で「鷲」。読み方は「わし」です。「就」は音を表す部分で、「就職する鳥」という意味ではありません。「鷲づかみ」という言葉から、がっしりした足で獲物をつかむ姿を思い浮かべると覚えやすくなります。上は就、下は鳥、と字の形も確認してみましょう。
鳥の姿と暮らし。図はワシの仲間のイヌワシ。成鳥は全身が黒っぽい褐色で、後頭部などに金色がかった羽があります。広い翼を広げ、山地の開けた場所や崖の近くで獲物を探します。ワシとタカには「ここから何センチでワシ」というはっきりした境目はありません。大型のものをワシと呼ぶ傾向がありますが、クマタカのような大きなタカもいます。名前だけで大きさを決めないのがコツです。
覚えるひとこと
鷲はワシ。就の下に鳥。タカとの境目は大きさだけで決まらない。
QUESTION 09 / 10
第9問 この鳥、なんでしょう?

「鶉」。小さな、まだら模様の卵でも知られる鳥は?
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丸っこい体と、とても短い尾。草かげで暮らします。
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正解:ウズラ

漢字からわかること。「鶉」は「うずら」。左に「享」、右に「鳥」が入っています。「享」は「高」に少し似ていますが、下の部分は「子」です。ぱっと見た印象だけで決めず、小さな違いを見つけてみてください。画数の多い漢字でも、「享+鳥」と二つのまとまりに分けると、少し覚えやすくなります。
鳥の姿と暮らし。卵は見たことがあっても、親鳥をじっくり見たことがない人は多いかもしれません。ウズラは全長約20センチの、草地で暮らす小さな鳥。茶色のまだら模様と短い尾は、草かげで身を隠すのにぴったりです。意外にも野生のウズラは渡り鳥で、日本では主に北の地域で繁殖し、冬は暖かい地域へ移動します。丸い姿だからといって、近所を歩くだけの暮らしではないのです。
覚えるひとこと
鶉はウズラ。享と鳥、短い尾の草かげ暮らし。
QUESTION 10 / 10
第10問 この鳥、なんでしょう?

最後は「鶏」。一文字ですが、ひらがなでは四文字の鳥は?
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オスの「コケコッコー」でおなじみ。赤いとさかも目印です。
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正解:ニワトリ

漢字からわかること。「鶏」は一文字で「にわとり」。音読みでは「ケイ」なので、「鶏肉(けいにく)」や「養鶏(ようけい)」にも使います。同じ漢字でも、言葉の中では読み方が変わるのですね。鳥の名前の漢字というと野鳥を思い浮かべますが、私たちの生活に身近なニワトリも立派な一問です。
鳥の姿と暮らし。「コケコッコー」と鳴く主役はオス。朝日を見てから鳴き始めるだけではありません。ニワトリの体には、一日のリズムを刻む「体内時計」があり、夜明け前に鳴くタイミングに関わることが研究で確かめられています。ただし鳴くのは朝だけではなく、光やほかのニワトリの声などに反応することもあります。目覚まし時計を持たなくても、体の中に時を知る仕組みがあるのです。
覚えるひとこと
鶏はニワトリ。ケイとも読み、朝の声には体内時計。
10問終わったら、答えを一覧で復習する
| 問 | 漢字 | 答え | 覚えるヒント |
|---|---|---|---|
| 1 | 鶴 | ツル | 鶴はツル。飛ぶときは、首を前へまっすぐ。 |
| 2 | 鷺 | サギ | 鷺はサギ。コサギは黒い脚に黄色い指。 |
| 3 | 鴨 | カモ | 鴨はカモ。マガモのオスは、緑の頭に黄色い口。 |
| 4 | 雁 | ガン(カリも正解) | 雁はガン、カリとも読む。群れの隊列は雁行。 |
| 5 | 鴎 | カモメ | 鴎も鷗もカモメ。仲間の呼び名でも、一種の名前でもある。 |
| 6 | 鵜 | ウ | 鵜は一音でウ。魚を丸ごと、鵜呑み。 |
| 7 | 鷹 | タカ | 鷹はタカ。オオタカは白い眉と細い横じま。 |
| 8 | 鷲 | ワシ | 鷲はワシ。就の下に鳥。タカとの境目は大きさだけで決まらない。 |
| 9 | 鶉 | ウズラ | 鶉はウズラ。享と鳥、短い尾の草かげ暮らし。 |
| 10 | 鶏 | ニワトリ | 鶏はニワトリ。ケイとも読み、朝の声には体内時計。 |
読めなかった字を一つ選び、鳥の絵を見ながらもう一度声に出してみましょう。次に図鑑で出会ったときには、漢字と姿がつながって見えるかもしれません。