空には毎日たくさんの飛行機が飛んでいます。旅客機や貨物機、訓練機など、さまざまな飛行機が同じ空を利用していますが、それでも空中で飛行機同士がぶつかることはほとんどありません。
その理由のひとつが、お互いの飛行機の位置を確認し、危険な接近を防ぐ仕組みです。
今回紹介するのは、そんな仕組みに宿るソラモン――『ティーカス』です。
空中衝突を防止するTCASのソラモン『ティーカス』登場!

ティーカスは飛行機のコクピットで暮らしている小さなソラモンです。
大きさはわずか15cmほど。パイロットの手のひらにも乗ることができる小さな体ですが、空の安全を守る重要な仕事をしています。
丸い頭から伸びた一本のツノはアンテナになっており、遠くにいる仲間のティーカスと電波で会話することができます。
黒く輝く顔には、まるでレーダー画面のような模様が浮かび、周囲の飛行機の情報をいつも見守っています。
冷静で落ち着いた性格をしていて、危険な状況になるほど集中力を発揮するのが特徴です。
ティーカスの仕事
ティーカスの仕事は、飛行機同士が近づきすぎた時に安全な回避方法を決めることです。
飛行機にはそれぞれティーカスが乗っています。
ある日、二機の飛行機が同じ空域で接近したとします。
すると、それぞれのティーカスはアンテナから電波を出し、お互いの位置や高度、進行方向などを確認します。
そして、
「ぼくが上へ行くよ!」
「じゃあ、ぼくは下へ行くね!」
というように話し合い、安全な回避方法を決定します。
どちらかが勝手に決めるのではなく、必ず協力して最適な方法を選ぶのです。
パイロットにわかりやすく伝える
回避方法が決まったら、次はパイロットへ伝える番です。
ティーカスは胸のライトを光らせながら、
「ピピッ! 上へ!」
あるいは
「ピピッ! 下へ!」
と知らせます。
上昇を指示する時は緑色の矢印。
降下を指示する時は赤色の矢印。
誰が見ても分かりやすいように、光と音で伝えるのがティーカスの工夫です。
パイロットはその情報をもとに安全な操作を行います。
飛行機ごとに色が違う?
ティーカスにはさまざまな色の個体がいます。
青色、ピンク色、緑色、黄色、紫色など、見た目は少しずつ違います。
これは乗っている飛行機ごとの個性を表しているからです。
しかし色が違っていても、みんな同じ言葉で会話できます。
空で出会ったティーカス同士は、初めて会った相手ともすぐに協力できるのです。
そのためソラモンたちの世界では、
「色は違っても、心はひとつ」
と言われています。
ティーカスは一匹では働けない
ティーカスの面白いところは、一匹だけでは本来の力を発揮できないことです。
仲間のティーカスがいて初めて仕事ができます。
お互いに情報を交換し、相談し、協力して判断する。
だからこそティーカスは、ソラモンの中でも特に「協力」を大切にしている存在なのです。
空の安全は、一人の力だけでは守れません。
たくさんの人や仕組みが協力することで初めて成り立っています。
ティーカスは、その大切な考え方を教えてくれるソラモンでもあるのです。
空の安全を支える小さな相棒
ティーカスは体こそ小さいですが、その役割はとても大きなものです。
飛行機同士の距離を見守り、仲間と相談し、パイロットへ正しい情報を届ける。
そんな地道な働きによって、今日も世界中の空の安全が守られています。
もし飛行機に乗る機会があったら、コクピットのどこかに小さなティーカスが座っている姿を想像してみてください。
きっとアンテナをピコピコ光らせながら、
「空の安全はまかせて!」
と、頼もしく見守ってくれているはずです。

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