ロシアのウクライナ侵攻が行われている中、ノルディックバランスについて勉強しました。
ノルディックバランスを知ると、超大国と地理的に隣接している国がとるべき安全保障戦略が見えてきます。
ノルディックバランスは冷戦期の安全保障手法
「ノルディック」とは、北欧を意味します。
ノルディックバランスは冷戦期の北欧諸国とソビエト連邦との安全保障上のバランス状態を指す言葉です。北欧均衡ともいいます。
冷戦期はご存じの通り、ソビエト連邦を中心とする東側陣営とアメリカやヨーロッパ諸国を中心とする西側陣営の争いです。
冷戦期、地理的にソ連と隣り合っていた北欧諸国が、大規模な武力衝突の舞台にならず、東西対立の緩衝地帯として機能したノルディックバランスは安全保障戦略の一定の成功事例と評価することができます。
ソ連から離れるに従い、西側寄りの方針
ソ連と地理的に近いのはフィンランドで東側の国境の大部分をソ連と接しています。次にスウェーデン、ノルウェーの順に地図上ではソ連と近いです。(ノルウェーも一部国境がソ連と接している)
北欧諸国で最もソ連から遠くに位置するノルウェーは、NATOの設立メンバーでソ連とは対立関係にありました。
2番目にソ連に近いスウェーデンは、NATOには加盟していませんでしたが、NATO寄りの中立。
そしてソ連と最も近いフィンランドはソ連寄りの中立でした。
北欧の国々が東西で濃淡の違うグラーデーション状の方針をとっていたことで、武力衝突に至らずに平和を維持できていたとのちに評価されています。
いまはすべてNATO加盟国に
ソ連が解体され、ロシア連邦になってもスウェーデンとフィンランドはしばらくNATOに加盟しませんでした。
しかし、2022年にロシアがウクライナに進行したことを機にスウェーデンとフィンランドも安全保障上の理由でNATOに加盟することになります。
これはロシアにとって痛手であったとされています。国境線を接しているフィンランドがNATO加盟国になってしまったので、ロシアは敵対しているNATO軍が隣国に配備される状況に陥ってしまったのです。
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