秋、どんぐりを見つけたら、あなたはどこにしまいますか? ドングリキツツキは、なんと木の幹に一つずつしまいます。木を穴だらけの「どんぐり貯蔵庫」に変えてしまう鳥なのです。
木の幹に、どんぐり専用の穴をつくる
ドングリキツツキは、くちばしで木に小さな穴をあけ、そこへどんぐりを押し込みます。こうしてできた食料庫は「グラナリー」と呼ばれます。
貯蔵庫に使うのは、枯れた木や太い枝など。大きなものでは、数万個の木の実が蓄えられることもあります。木の幹に穴がびっしり並び、そこからどんぐりが顔をのぞかせていたら、まるで森の中の巨大な食品棚です。

穴の大きさにもこだわりが!
どんぐりを穴にしまったら、おしまい……ではありません。どんぐりは乾燥すると少し縮み、穴の中でゆるくなることがあります。すると、ドングリキツツキはそれをもっと小さな穴へ移すことがあります。
せっかくしまったどんぐりが、ゆるんで落ちたり、ほかの動物に取られたりしないようにしているのです。食料をしまうだけでなく、あとから倉庫の整理までしているなんて、几帳面な倉庫番ですね。
倉庫番は一羽だけじゃない
ドングリキツツキは、家族や仲間とグループで暮らすことがあります。若い鳥が親のもとに残り、食料を集めたり、貯蔵場所を守ったり、次の世代の子育てを手伝ったりする場合もあります。群れの構成や役割はいつも同じではありませんが、仲間で協力することがある鳥です。
食料庫を守るのも大切な仕事。せっせと集めたどんぐりを、ほかの鳥や動物に横取りされないよう見張ります。まさに「森の倉庫番チーム」です。
木だけでなく、思わぬ場所も貯蔵庫に!?
ドングリキツツキは、木の幹だけでなく、柵や電柱、木造の建物などにどんぐりをしまうこともあります。人間が「ここにしまうの?」と驚く場所も、鳥にとっては使いやすい貯蔵庫なのかもしれません。
ドングリキツツキはどんな鳥?
ドングリキツツキは、北アメリカから中米にかけて暮らすキツツキの仲間です。どんぐりのほか、昆虫なども食べます。日本でふつうに見られる鳥ではありませんが、「木に食べ物を一つずつしまう鳥」として、とても個性的です。
木をつつく音が聞こえたら、巣づくりかな? それとも、どんぐり貯蔵庫づくりかな? ドングリキツツキの木は、ただの木ではありません。仲間と力を合わせてつくる、食料たっぷりの「森の倉庫」なのです。

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