一本の毛が「面」になる!鳥の羽のしくみ

鳥の羽を一枚、手に取ってよく見ると、真ん中に一本の軸があり、その左右に細かな羽が並んでいます。けれど、鳥が飛ぶときに空気を受け止められるのは、細い羽の集まりがばらばらにならず、一枚の面のようにつながっているからです。

この記事では羽の中にある小さな部品と、羽が「面」になる仕組みをたどってみましょう。

目次

羽の真ん中には「羽軸」がある

羽の中心を通る、かたい軸が羽軸(うじく)です。木にたとえると、幹のような部分です。

羽軸の根元には、皮膚に差し込まれる中空の部分があります。ここは羽根(うこん)と呼ばれます。羽軸からは、左右にたくさんの羽枝(うし)が伸びています。木の幹から枝が出ているような形です。

羽枝が集まってできる、羽の平たい部分を羽弁(うべん)。羽軸、羽枝、羽弁。まずはこの三つを押さえましょう。

羽枝の先には、もっと小さな「小羽枝」

羽枝をさらに拡大すると、左右に小羽枝(しょううし)が並んでいます。小羽枝には、種類の違うものがあります。

イラストの赤い小羽枝には、カギ(鉤)のような突起があります。青い小羽枝には鉤がなく、受け止める側の形をしています。赤い小羽枝のカギが、となりの青い小羽枝に引っかかることで、羽枝同士がつながります。

小さな「カギ」が集まって、羽弁をつくる

一つひとつのカギはとても小さいものです。でも、それが羽のあちこちでとなり同士をつなぐと、羽枝がまとまり、すき間の少ない羽弁になります。

イメージするなら、羽枝は大きな枝、小羽枝はその枝から出る細い枝。そしてカギは、となりの枝をつなぐ小さな留め具です。一本の大きな面を作っているのは、こうした細かな仕組みなのです。小羽枝のカギが外れると羽弁が裂けたように見えますが、羽繕いでくちばしを通すと、再びかみ合うことがあります。

羽が「面」になると、飛ぶときに役立つ

羽弁が一枚の面のようにまとまると、風を受け止めやすくなります。翼の羽は、翼全体の形と組み合わさって、飛ぶときに空気を受ける働きをします。

ただし、羽の役割は飛ぶことだけではありません。体をおおう羽は、体の形を整えたり、雨や風から体を守ったりします。また、綿羽のように羽枝がふわふわと広がる羽は、羽枝の間に空気をためて保温に役立ちます。羽の形は、種類や役割によってさまざまです。

まとめ:羽は小さな部品のチームワーク

一本の羽は、羽軸から羽枝が伸び、羽枝には小羽枝が並びます。その小羽枝のカギがとなり同士をつなぐことで、羽弁という面ができます。鳥の羽は、細い線の集まりを、しなやかな一枚の面に変える精巧なつくりなのです。

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この記事を書いた人

図書館でブログを書くとある会社の社長。

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