空港で見かけるボーイング機。数字が似ていて「どれも同じに見える」と思ったことはありませんか? 実は、胴体の大きさや翼、エンジン、車輪に注目すると、見分けるヒントが見えてきます。
今回はオチュンと一緒に、日本の空でおなじみのB737・B767・B777・B787を見比べます。外から見つけるコツだけでなく、それぞれがどんな場面で活躍し、どんな魅力を持っているのかも紹介します。
オチュン日本の航空会社では、どのタイプに会える?
同じ「B777」でも、胴体の長さが違うタイプがあります。この記事では、日本で見かける代表的な旅客機を中心に紹介します。B737は主に737-800、B777は従来型の777が対象です。
| ファミリー | ANAの掲載機材例 | JALグループの掲載機材例 |
|---|---|---|
| B737 | 737-800 | 737-800 |
| B767 | 767-300/300ER | 767-300ER |
| B777 | 777-200/200ER・300/300ER | 777-300ER |
| B787 | 787-8・9・10 | 787-8・9 |
機材例はANA・JALの公式機材一覧と2026年3月31日時点の機材資料によります。航空会社・路線・便によって使用機材は異なります。
まずは4機をざっくり見分けよう
| 機種 | まず見るポイント | 魅力 |
|---|---|---|
| B737 | 4機の中で小柄。客室は通路が1本 | 地域と都市を結ぶ身近な相棒 |
| B767 | 中型の双通路機。主脚の車輪は片側4輪 | 国内線から国際線、貨物まで幅広く活躍 |
| B777 | 胴体もエンジンも大きい。主脚の車輪は片側6輪 | 多くの人や荷物を運ぶ力強さ |
| B787 | しなやかな翼と、後ろ縁がギザギザのエンジン | 長距離を飛び、快適さにも工夫がある |


車輪の数は、着陸や駐機中に見えるときの目安です。座席配置や窓の形は航空会社や機体の型によって違うので、ひとつの特徴だけで決めず、いくつかの手がかりを合わせましょう。
B737|小柄な機体で、各地を結ぶ働きもの
見分けるコツ:細い胴体と、片側2輪の主脚
B737は4機の中でいちばん小柄な、客室通路が1本の「単通路機」です。空港で並んでいる機体を見比べると、胴体が細く、翼の下のエンジンも比較的小さく見えます。主脚のタイヤは左右それぞれ2輪ずつです。
737-800はエンジンの吸い込み口の下側が少し平らに見えるのも手がかり。翼端が立ち上がるウイングレット付きの機体もありますが、装備の違いがあるため、それだけで決めないようにしましょう。


魅力:地域と都市をつなぐ、身近なジェット機
日本ではANAグループやJALグループなどがB737-800を運航しています。座席数や航続距離の異なる型があり、都市間を結ぶ国内線などで活躍。大きな空港だけでなく、さまざまな地域の空を支える身近な存在です。



B767|ほどよい大きさで、仕事の幅が広い
見分けるコツ:太めの胴体、主脚4輪、なめらかなエンジン後端
B767は、胴体に通路が2本ある双通路機。B737より胴体が太く、B777ほど大きくないので、並べて見ると「中くらいのワイドボディ機」という印象です。主脚のタイヤは左右それぞれ4輪。客室のエコノミークラスは2-3-2列がよく見られる配置ですが、座席は航空会社や仕様で変わります。
787も主脚は片側4輪なので、車輪だけでは区別できません。767はエンジン後端の縁が基本的になめらか。後ほど紹介する787のギザギザと見比べると、違いをつかみやすくなります。


魅力:国内線も国際線もこなす、頼れる中堅
旅客機として国内線・国際線で使われるほか、貨物機としても活躍してきました。大きすぎず小さすぎないサイズを生かして、旅客と貨物の両方で長く働いてきたところが魅力です。2-3-2の座席配置の仕様なら、窓側に2席ずつ並ぶので、ふたりで景色を楽しむ旅にも親しみやすい機体です。



B777|大きな胴体とエンジンが目印の力持ち
見分けるコツ:大きなエンジンと、片側6輪の主脚
B777は「トリプルセブン」の愛称でも知られる大型機です。まずは胴体の太さと、翼の下にある大きなエンジンに注目。地上で主脚が見えるときは、左右それぞれ6輪のタイヤも大きな手がかりです。
この4兄弟の中で、主脚が片側6輪なのは777。横から見ると奥のタイヤが隠れるため、3つの車軸が前後に並んでいることも手がかりになります。なお4機種ともエンジンは2基。エンジンの数では区別できません。


魅力:長い旅を支える、堂々とした輸送力
長距離国際線や利用者の多い路線で、多くの乗客や貨物を運ぶ力を発揮します。型によって胴体の長さは違い、機体の大きさも一様ではありませんが、堂々とした存在感は空港でも目を引きます。とくに777-300ERは、長い胴体とGE90エンジンの迫力が見どころ。大きな機体が2基のエンジンで飛び立つ姿は、双発機の力強さを感じさせます。



B787|しなやかな翼と、ギザギザのエンジン
見分けるコツ:エンジンの後ろに注目
B787は「ドリームライナー」と呼ばれる機体です。見分けるときは、後ろへなめらかに伸びる翼と、エンジン後端のギザギザした形(シェブロン)を探してみましょう。機体の型やエンジンの仕様によって細部は異なりますが、翼とエンジンの組み合わせが目印になります。
787は主脚が片側4輪。翼端は後ろへ流れるように伸びています。ただし777-300ERにも後ろへ伸びる翼端があるため、翼の形だけで決めず、エンジンと主脚を合わせて確認しましょう。


魅力:大きな窓と、長距離の快適さへの工夫
炭素繊維複合材を機体構造に多く使う787は、軽さと燃費を追求した世代の旅客機。大きな窓から景色を楽しめる点も魅力です。エンジン後端のシェブロンには、騒音を抑える役割があります。
B787の窓は電子的に明るさを調整できるのも特徴です。長い距離を飛ぶ機体として、燃費だけでなく客室で過ごす時間にも工夫が取り入れられています。ANAはB787を早くから導入した航空会社のひとつで、日本の空でも国内線・国際線の両方で見られます。



迷ったら、この順番でチェック
- 胴体の大きさ:細く小柄ならB737、太い双通路機ならB767・B777・B787。
- 車輪:主脚が見えれば、B737は片側2輪、B767・B787は片側4輪、B777は片側6輪が目安。
- 翼とエンジン:ギザギザのエンジン後端が見えたらB787の有力な手がかり。大きなエンジンと堂々とした胴体ならB777らしさが見えてきます。
ただし、機体の型や改修、見る角度によって印象は変わります。飛行中の機体では車輪が見えないので、胴体の太さ・翼・エンジンを一緒に見るのがおすすめです。
覚えたかな?オチュンの4問クイズ
答えの行をタップして、オチュンと復習してみよう!
Q1.主脚1基にタイヤが6輪。4兄弟のうち、どの機体?
答え:B777。片側に3つの車軸があり、左右のタイヤを合わせて6輪です。
Q2.主脚は4輪。エンジンの後ろ側がギザギザ。この4兄弟では?
答え:B787。ギザギザの「シェブロン」を、翼や機体全体の形と合わせて確認します。
Q3.小柄な単通路機で、吸気口の下側が平らに見えるのは?
答え:B737-800。胴体の細さと、エンジンの正面の形が手がかりです。
Q4.主脚は4輪、エンジン後端はなめらか。中くらいの双通路機は?
答え:B767。787も主脚は4輪なので、エンジンの後ろ側を見比べてみましょう。
まとめ|ボーイング兄弟は、それぞれ得意な役目が違う
B737は各地を結ぶ単通路機、B767は幅広い用途で働く中型機、B777は大きな輸送力を持つ大型機、B787はしなやかな翼と快適さへの工夫が魅力の機体です。
空港で4機を見つけたら、まず胴体、次に車輪、最後に翼とエンジンを見てみてください。数字を知らなくても、少しずつ形の違いが見えてくるはず。オチュンと一緒に、次の飛行機観察を楽しんでね!



※表紙はオチュンと空港のイメージイラストです。本文の図は特徴を整理した模式図で、縮尺や細部を再現した設計図ではありません。
もっと見分けたい人はこちら
参考にした公式情報
- ANAグループ「事業規模・機材数」(2026年3月31日現在)
- JALグループ「Number of Aircraft」(2026年3月31日現在)
- ANA 国内線「機種コード一覧」
- JAL 国内線「運航会社と機種の表示について」
- Boeing 777(機体とエンジンの特徴)
- Boeing 787 Dreamliner By Design(複合材・窓・シェブロン)
- Boeing Airplane Characteristics for Airport Planning(機体形状・主脚の資料)
※航空会社の保有機材や運航予定は変わることがあります。この記事では公式サイトで確認できた2026年3月31日現在の機材情報をもとに、代表的な見分け方を紹介しています。






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