空港の近くの高台に、真っ白で大きな球体が静かにたたずんでいます。
遠くから見るとただのレーダードームに見えますが、実はそれは天気を見張るドップラーレーダーのソラモン『ドプリア』です。
ドプリアは直径10メートルもの大きな体を持ちながら、とてもおだやかでのんびりした性格。いつも空をぼーっと眺めながら、空港の周りの天気を見守っています。
しかし、そののんびりした表情の裏では、飛行機の安全を支える大切な仕事をしているのです。
アンテナを回して気流の乱れを探すソラモン『ドプリア』登場!

ドプリアは空港気象ドップラーレーダーに宿るソラモンです。
真っ白な球体の体の中では、レーダーアンテナが休むことなく回転しています。
空港の周囲にある雨雲や風の動きを観測し、危険な気象現象が発生しそうになるといち早く気づきます。
普段はほとんど動かず、高台の上でのんびりしています。
飛び立つ飛行機を見送ったり、着陸する飛行機を見守ったりするのが大好きで、一日中空を眺めていても飽きることがありません。
ドップラーレーダーって何?
ドプリアの元になったドップラーレーダーは、雨や風の動きを調べるための観測装置です。
普通のレーダーは雨雲の位置を調べることができますが、ドップラーレーダーはそれだけではありません。
雨粒がどちらに向かって動いているのか、どれくらいの速さで移動しているのかも調べることができます。
そのため、強い雨や雷雨だけでなく、危険な風の変化を見つけることもできるのです。
飛行機にとって風はとても重要です。
離陸や着陸のときに急な風の変化が起きると、大きな危険につながることがあります。
そこでドプリアは、空港の安全を守るために空を見張っているのです。
危険な風を見つける名人
ドプリアが特に得意としているのが、危険な風の変化を見つけることです。
たとえば、積乱雲の下で発生するダウンバースト。
強い風が上空から地面へ吹き下ろし、その後四方へ広がる現象です。
また、風向きや風速が急激に変化するウインドシアーも飛行機にとって危険な存在です。
ドプリアはこうした現象を見つけると、体の表面にレーダーエコーを浮かび上がらせます。
緑や黄色、赤色の模様が体に広がり、「危ない風が近づいているよ!」と空港のみんなに知らせるのです。
普段はぼーっとしているのに、危険を見つけたときだけは驚くほど頼もしい姿を見せます。
飛行機が大好き
ドプリアにはもう一つ好きなことがあります。
それは飛行機を見ることです。
朝早くから夜遅くまで、高台から空港を見下ろしながら飛行機を眺めています。
離陸する飛行機を見ると「いってらっしゃい」。
無事に着陸した飛行機を見ると「おかえり」。
そんな気持ちで見守っているのだそうです。
夕暮れ時になると、オレンジ色に染まる空の中を飛ぶ飛行機を静かに見送りながら、のんびりとした時間を過ごしています。
空港の安全を支える見張り番
空港ではたくさんの人や飛行機が毎日活動しています。
その安全を守るためには、天気の変化を正しく知ることが欠かせません。
ドプリアは高台から空港周辺の空を見守り、雨や風の変化を観測し続けています。
派手に活躍することはありません。
けれども、危険な天気をいち早く見つけて知らせることで、多くの飛行機の安全な運航を支えているのです。
今日もドプリアは高台の上で、ぼーっと空を眺めています。
その大きな丸い目には、広い空と飛び立つ飛行機たちの姿が映っていることでしょう。

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