ハコビィは、空から大切な荷物を届ける「おとどけソラモン」です。白と青の体をもつミツバチ型のドローンソラモンで、背中には羽のかわりに4つのプロペラがついています。プロペラをブンブン回すと、ハコビィの体はふわりと空へ浮かび、青空の中をまっすぐ目的地へ向かって飛んでいきます。
空を飛ぶお届けソラモン『ハコビィ』登場!

体長は60cmくらい、体重は8kgくらい。小さすぎず、大きすぎず、人の近くでも活躍しやすいサイズです。大きな青い目はいつも真剣で、荷物を持つと表情がきりっと引き締まります。かわいらしい見た目ですが、役目に対してはとてもまじめ。頼まれた荷物は、最後まできちんと届けようとします。
6本の足でがっちりキャッチ
ハコビィの一番の特徴は、荷物の持ち方です。普通のドローンなら、下にフックやアームをつけて荷物をぶら下げるところですが、ハコビィは6本のハチの足で段ボール箱をがっちりつかみます。
前の足、中ほどの足、後ろの足をうまく使い分け、箱の角や底をしっかり支えるため、飛んでいる途中で荷物がゆれにくいのです。風が吹いても、プロペラで姿勢を整えながら、足の力で箱を守ります。大切な荷物を落とさないように、ハコビィはいつも少し緊張した顔をしています。
段ボール箱には、医薬品を示すマークが描かれていることがあります。ハコビィは、薬や救急用品など、急いで届けたいものを運ぶのが得意です。山の向こう、川の向こう、車がすぐに通れない場所にも、空からすばやく向かうことができます。
羽ではなく4つのプロペラ
ハコビィはミツバチのような姿をしていますが、背中にあるのは羽ではありません。胴の背中から4本のアームがのび、その先にプロペラがついています。この4つのプロペラを使って、空中で止まったり、少しずつ向きを変えたり、低いところを慎重に飛んだりできます。
空を飛ぶだけなら、羽をもつソラモンもたくさんいます。でもハコビィは、荷物を届けるために「その場でぴたっと止まる力」が必要です。受け取る人の前でふわっと浮かび、箱を差し出すように近づく。その細かい動きこそ、ドローンソラモンであるハコビィの強みです。
プロペラが回る音は「ブンブン」というより、少しやさしい「ヴーン」という音。遠くからその音が聞こえると、「ハコビィが来た!」とみんなが空を見上げます。
おくすりを届けるやさしい役目
ハコビィが運ぶ荷物の中でも、とくに大切なのが医薬品です。薬は、必要な人のところへ早く、ていねいに届けることが大事です。ハコビィは段ボール箱を乱暴に扱いません。飛ぶ前には6本の足で箱を持ち直し、プロペラの回転をたしかめ、目的地をまっすぐ見つめます。
病院や診療所、家で待っている人、山道の先で困っている人。ハコビィは、そうした場所へ向かって空を飛びます。荷物を渡したあと、相手が安心した顔をすると、ハコビィのアンテナの先が少しだけ青く光ります。本人はすました顔をしていますが、実はとても喜んでいるのです。
風の日は少し苦手
ハコビィにも苦手なことがあります。それは強い風です。体は丸く、荷物も持っているため、横からの風を受けると少し流されてしまいます。そんなときは、4つのプロペラを細かく調整し、足で箱をさらに強くつかみます。
「落とさない。ぬらさない。まちがえない。」
ハコビィは心の中で何度もそう言いながら飛んでいます。急ぐだけではなく、安全に届けることが大切だと知っているからです。スピードだけを自慢するソラモンではなく、最後まで荷物を守るところがハコビィらしさです。
空から安心を運ぶソラモン
ハコビィは、ただの配達係ではありません。届けているのは段ボール箱だけでなく、その中に入った「安心」でもあります。必要なものが届くと、人はほっとします。薬が届けば、誰かの不安が少し軽くなるかもしれません。遠く離れた場所にも、誰かが気にかけてくれているという気持ちが届きます。
白と青の体で空を飛び、6本の足で荷物を守り、4つのプロペラでまっすぐ進むハコビィ。今日も空のどこかで、大切なお届けものを抱えて飛んでいます。
ブーン、とやさしい音が聞こえたら、空を見上げてみてください。
そこにはきっと、荷物をがっちりつかんだハコビィが、真剣な顔で飛んでいるはずです。

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