風がつくった雪のロールソラモン『ユキマクリン』

冬の雪原に、まるでロールケーキのような白いかたまりがころころ転がっていたら、それは雪まくりソラモンのユキマクリンかもしれません。

ユキマクリンは、風にのって雪原を転がるソラモンです。体はふわふわの雪でできていて、横から見るとくるくる巻かれたロール状。中心にはぽっかりと空洞があり、雪が何層にも巻かれたうずまき模様が見えます。まるで自然が作った雪のロールケーキのような姿をしています。

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雪原をころころ転がるふしぎなソラモン『ユキマクリン』登場!

目はころころ転がりすぎて、いつもめまいがしているようなぐるぐる目。けれど本人はとても楽しそうで、雪の上を「ころころ〜っ!」と転がりながら移動します。手足はなく、歩くことはできません。風が吹くのを待ち、ちょうどよい風が来ると、ゆっくり体を動かしはじめます。

ユキマクリンのもとになった「雪まくり」

ユキマクリンのモチーフは、自然現象の雪まくりです。雪まくりは、雪の表面が風でめくれ、ころころと巻かれていくことでできる雪のロールです。雪だるまのように人が作るものではなく、風と雪の状態がうまくそろったときに自然に生まれます。

できるためには、いくつかの条件が必要です。まず、雪がふわふわしすぎても、固まりすぎてもいけません。地面にくっつきすぎず、でも巻かれるくらいのまとまりがある雪が必要です。さらに、雪を転がすための風も大切です。風が弱すぎると動きませんが、強すぎると雪がくずれてしまいます。

つまり雪まくりは、雪の質、地面の状態、風の強さがちょうどよくそろったときだけ見られる珍しい現象なのです。ユキマクリンが「ちょうどいい風がすき」で「つよい風はちょっと苦手」なのは、この雪まくりの特徴から来ています。

ころがるほど大きくなる体

ユキマクリンのいちばんの特徴は、転がるほど体が大きくなることです。小さな雪のめくれから生まれたユキマクリンは、雪原をころころ進むうちに、まわりの雪を少しずつ巻き取っていきます。

最初は手のひらほどの小さな雪ロールでも、風に押されて進むうちに、だんだん大きくなっていきます。巻かれた雪の層は、横から見るとうずまき模様になります。そのうずまきの中はひんやりふわふわ。そっと触ると、冷たくてやわらかい雪の感触がします。

ただし、大きくなりすぎると動きがにぶくなります。重くなったユキマクリンは、雪原の途中でころんと止まり、そのまま風がやむまで休むこともあります。雪の上に大きなロールが残っていたら、そこはユキマクリンがひと休みした場所かもしれません。

雪のロールケーキみたいなかわいさ

ユキマクリンの姿は、雪のロールケーキにそっくりです。外側は真っ白な雪のスポンジ、内側はひんやりしたクリームのようなうずまき。食べられるわけではありませんが、見ているだけでふわふわした甘いお菓子を思い出してしまいます。

でも、ユキマクリンはただかわいいだけのソラモンではありません。雪まくりという自然現象を、わかりやすく教えてくれる存在でもあります。どうして雪が巻かれるのか。なぜ風が必要なのか。どうして強い風ではだめなのか。ユキマクリンの動きを見ると、そんな雪と風の関係が自然にわかってきます。

雪の日のあと、広い雪原やゆるやかな斜面を見かけたら、足元だけでなく少し先の雪面にも注目してみてください。もしかすると、そこに小さなうずまき模様をしたユキマクリンが、風に押されてころころ転がっているかもしれません。

風がつくった雪のロールソラモン、ユキマクリン。冬の空からの贈り物のように、今日も雪原のどこかで、ぐるぐる目を回しながら楽しく転がっています。

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この記事を書いた人

図書館で勝手に仕事をしている小さな会社のドケチ社長。口癖は「コーヒーの一滴は血の一滴」

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