熱でミサイルをまどわせるソラモン『フレアリィ』

空を飛ぶ飛行機、とくに戦闘機のまわりには、ふだん私たちが見ることのない「守るためのしくみ」がたくさんあります。そのひとつが、ミサイルから身を守るために使われるフレアです。

今回のソラモンは、そのフレアをモチーフにしたおとりびソラモン、フレアリィです。

フレアリィは、丸くてふわふわした火のマリモのような姿をしています。体の中心には明るく光る球のような芯があり、そのまわりをオレンジ色の炎がくるくると包んでいます。火の鳥のように翼で飛ぶのではなく、火花を尾のように引きながら、空中をころんと転がるように飛んでいくソラモンです。

見た目はとてもかわいらしいですが、フレアリィには大切な役目があります。それは、危ないものの目を自分に向けさせて、仲間を守ることです。

目次

仲間を守る光のおとりソラモン『フレアリィ』登場!

フレアは、飛行機がミサイルから身を守るために使うおとりのようなものです。

ミサイルの中には、飛行機のエンジンなどが出す熱を手がかりにして追いかけてくるものがあります。熱いものを見つけて、「あそこに飛行機がいるぞ」と判断して近づいてくるのです。

そこで飛行機は、強い熱とまぶしい光を出すフレアを空中にまきます。するとミサイルは、本物の飛行機ではなく、より目立つフレアのほうに引き寄せられてしまいます。つまりフレアは、ミサイルの目をそらすための光るおとりなのです。

フレアリィは、このしくみをわかりやすく表したソラモンです。

火のマリモのようなフレアリィ

フレアリィの体は、炎そのものというより、熱と光が集まった小さな火のマリモです。外側の炎はふわふわと揺れ、後ろには細かい火花がきらきらと流れます。

そしてフレアリィの特徴は、なんといってもウインクです。

危ないミサイルが近づいてくると、フレアリィは「こっちだよ」と誘うように片目を閉じて、まぶしい火花を散らします。かわいく見えますが、これはフレアリィなりの勇気のしるしです。自分が目立つことで、仲間の飛行機から狙いをそらそうとしているのです。

ふだんはおちゃめで、空の中をふわふわ遊んでいるように見えます。でも、いざというときには誰よりも前に出ます。小さな体で大きく光り、危険な視線を引き受ける。それがフレアリィの強さです。

とくいわざ「エンジェルフレア」

フレアリィのとくいわざは、エンジェルフレアです。

このわざを使うと、フレアリィのまわりにまぶしい火花が一気に広がります。その形は、まるで天使の羽のよう。空に大きく開いた光の羽が、敵の目をくらませ、本当の仲間がどこにいるのかわからなくします。

フレアというと、激しく燃える火の玉のようなイメージがあるかもしれません。しかしフレアリィの場合は、ただ燃えるだけではありません。光の広がり方、火花の流れ方、そして相手を引きつける表情まで、すべてが「守るための作戦」なのです。

エンジェルフレアは、攻撃するためのわざではありません。相手をまどわせ、仲間を逃がすためのわざです。そこがフレアリィらしいところです。

航空機の後ろで輝く小さな守り手

フレアリィは、航空機の後方に現れるイメージがよく似合います。

青い空を航空機が飛んでいき、その後ろにまぶしい火花が広がる。そこに、ころんとしたフレアリィがまぎれています。ミサイルが近づいてきても、フレアリィはあわてません。むしろ、少し得意げにウインクして、火花の尾を長く引きます。

「こっちを見てごらん」

そんなふうに相手を誘いながら、仲間を守るために光るのです。

かわいいけれど、役目はとても大切

フレアリィは、ただかわいいだけのソラモンではありません。自分が目立つことで仲間を守る、勇気あるソラモンです。

フレアのしくみをそのまま説明すると少し難しく感じるかもしれません。でも、フレアリィを見ると、「熱を出すおとりでミサイルの目をそらす」という役割がイメージしやすくなります。

小さな火のマリモが、空でまぶしく輝く。
その光は、敵をだますための光であり、仲間を守るための光でもあります。

フレアリィは今日も、青い空のどこかで火花を散らしながら飛んでいます。危ないときほど前に出て、ウインクひとつで相手の目を引きつける。そんな小さな守り手が、空の安全をそっと支えているのです。

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この記事を書いた人

図書館で勝手に仕事をしている小さな会社のドケチ社長。口癖は「コーヒーの一滴は血の一滴」

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