青空を見上げたとき、白くもくもくと浮かぶ雲を見たことはありませんか?
まるで綿菓子のようにふくらんだその雲は、「積雲(せきうん)」と呼ばれています。そして今回紹介するソラモンは、そんな積雲がそのまま生き物になったような存在――キュムルンです。
キュムルンは晴れた日に現れることが多く、のんびりと空を漂う穏やかなソラモンです。一見するとただの雲に見えますが、その体の中には空を育てる不思議な力が隠されています。
十種雲形のひとつ積雲ソラモン『キュムルン』登場!

キュムルンは「せきうんソラモン」に分類されるソラモンです。
体は真っ白な積雲そのもの。下は平らで、上はもくもくと盛り上がった特徴的な形をしています。
顔はシンプルで、まんまるな目と小さなむにゃむにゃした口だけ。感情を大きく表に出すことはありませんが、いつもどこかのんびりとしていて見ているだけで心が落ち着きます。
手足はなく、体の下から伸びる上昇気流に乗って空を移動します。ふわふわと漂う姿はまるで空に浮かぶ綿菓子のようです。
キュムルンはどうやって生まれる?
キュムルンが生まれるのは、太陽が地面をあたためた日のことです。
太陽の光で温められた地面の近くでは、暖かい空気が上へ上へとのぼっていきます。これを「上昇気流」と呼びます。
上昇した空気は高い空で冷やされ、水蒸気が小さな水の粒になります。その粒がたくさん集まることで積雲ができるのです。
キュムルンは、まさにその瞬間に誕生するといわれています。
体の下からくるくると立ちのぼる風は、キュムルンが生まれた上昇気流そのもの。暖かい空気を吸い上げながら、少しずつ大きくなっていきます。
晴れの日の空を旅する
キュムルンは晴れた日に最も活発になります。
青空にたくさんのキュムルンが浮かんでいる日は、気持ちの良い天気になることが多いといわれています。
風に流されながら旅をするのが好きで、山や海、町や森の上をゆっくり移動します。
時には仲間同士で並んで空を漂うこともあります。
地上から見るとただの雲にしか見えませんが、よく観察すると同じ方向へゆっくり流れているキュムルンたちの姿が見えるかもしれません。
キュムルンと天気の関係
積雲は天気を知る手がかりになる雲でもあります。
小さなキュムルンがぽつぽつ浮かんでいる程度なら、天気はおおむね安定しています。
しかし、暖かい空気がどんどん上昇すると、キュムルンはさらに大きく成長していきます。
高く高く成長した積雲は「雄大積雲」と呼ばれ、さらに発達すると雷や大雨をもたらす積乱雲になることもあります。
そのため気象予報士たちは、空に現れた積雲の様子をよく観察しています。
キュムルンはかわいらしいソラモンですが、その姿には空の状態を教えてくれる大切なヒントが隠されているのです。
空を見上げて探してみよう
キュムルンは特別な場所にしか現れないソラモンではありません。
春や夏の晴れた日なら、どこでも見ることができます。
青空に浮かぶ白い雲を見つけたら、その形をよく観察してみてください。
下が平らで、上がもくもくと盛り上がっていたら、それはキュムルンかもしれません。
ゆっくり流れる雲を眺めていると、空の中で生きているソラモンたちの姿が見えてくるはずです。
今日もどこかの空で、キュムルンは暖かい空気に乗ってふわふわと旅を続けています。

コメント