積乱雲の下で生まれるたつまきソラモン『トルネードン』

空が急に暗くなり、遠くでゴロゴロと雷の音が聞こえはじめる。
そんな積乱雲の下で、くるくる、くるくると地面に向かって伸びてくるソラモンがいます。
その名は、たつまきソラモン「トルネードン」

トルネードンは、白くて細長い竜巻の体をもつソラモンです。上にはもこもことした積乱雲をのせ、下に向かって体がすぼまっています。足はありません。地面に触れている細い先端が、いつも砂ぼこりを巻き上げています。

顔は雲ではなく、竜巻の部分についています。大きな目は、ぐるぐる目。これは、いつも回りつづけているせいで、トルネードン自身も少し目を回しているからです。強そうに見えるけれど、表情はちょっと困り顔。「止まりたいのに止まれないよ〜」という気持ちが、顔に出てしまっています。

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積乱雲の下で生まれるソラモン『トルネードン』登場!

トルネードンが現れやすいのは、空に大きな積乱雲が発達しているときです。積乱雲は、強い上昇気流によって空高くまで成長する雲です。夏の急な雷雨や、ひょう、突風を連れてくることもあります。

トルネードンは、そんな積乱雲の下で生まれます。雲の中で空気が激しく動き、地面近くの風も乱れてくると、トルネードンの体は少しずつ細く長くなっていきます。

最初は雲の下でふらふらしているだけですが、やがて地面に近づくと、くるくる回る力が強くなります。トルネードンの先端が地面に触れると、砂や葉っぱ、紙くず、小石まで巻き上げてしまいます。

だから、トルネードンはかわいい見た目でも、近づくととても危険なソラモンです。

ぐるぐる目は止まれないしるし

トルネードンの一番の特徴は、なんといってもぐるぐる目。
この目は、ただのかわいい模様ではありません。

トルネードンは、体そのものが回転しています。風のうずが強くなるほど、体は細くしぼられ、回るスピードも速くなります。すると、自分でもどちらへ進んでいるのかわからなくなり、ぐるぐる目になってしまうのです。

本人は悪さをしているつもりはありません。
むしろ、まわりを見て「まずい、また巻き上げちゃった」と思っています。

でも、一度回りはじめると、すぐには止まれません。葉っぱが舞い上がり、紙きれが空へ飛び、地面の砂ぼこりが大きな輪を描きます。トルネードンが通ったあとは、まるで空気がかき混ぜられたようになります。

とくぎは「まきあげストーム」

トルネードンのとくぎは、まきあげストーム

すごい速さで体を回転させ、まわりの風を一気に巻き上げる技です。落ち葉や紙くずをぐるぐると空中に集め、相手の目をくらませます。強くなると、砂ぼこりの壁をつくることもあります。

ただし、トルネードンはこの技をあまり使いたがりません。なぜなら、使ったあとに自分も目を回してしまうからです。まきあげストームを出したあとのトルネードンは、ふらふらしながら「もう回りたくない……」という顔をしています。

そんな少し不器用なところも、トルネードンらしさです。

トルネードンが教えてくれる空のサイン

トルネードンは、竜巻のこわさを教えてくれるソラモンでもあります。

空が急に暗くなる。
雷の音が聞こえる。
冷たい風が急に吹く。
大粒の雨やひょうが降ってくる。
雲の下から細いろうと状の雲が伸びて見える。

こんなとき、空ではトルネードンが生まれそうになっているのかもしれません。

竜巻は、見つけてから近づいて観察するものではありません。トルネードンを見かけたら、すぐに安全な建物の中へ入ることが大切です。窓から離れ、できるだけ丈夫な場所で身を守ります。

トルネードンはかわいいソラモンですが、その体には強い風の力がつまっています。
ぐるぐる目で困っているトルネードンを見たら、「かわいい!」と思うだけでなく、「空があぶないサインかもしれない」と思い出してください。

トルネードンは、積乱雲の下で生まれる、止まりたいのに止まれないたつまきソラモン。
今日もどこかの空で、くるくる回りながら、風の力と空の変化を教えてくれています。

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この記事を書いた人

図書館で勝手に仕事をしている小さな会社のドケチ社長。口癖は「コーヒーの一滴は血の一滴」

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