左から順に、カケス・オナガ・ハシブトガラス・ハシボソガラス
青い羽の鳥も、真っ黒な鳥も、同じカラス科。色・尾・くちばしの違いを、手書き風イラストと、腕にとまったときのイメージでやさしく見ていきましょう。
「カラス」と聞くと、公園や電線で見かける真っ黒な鳥を思い浮かべる人が多いかもしれません。でも、翼に青い模様のあるカケスや、水色の長い尾を持つオナガも、じつはカラス科の仲間です。
そして、よく見かける黒いカラスにも、ハシブトガラスとハシボソガラスという別の種類がいます。最初に注目したいのは、カケスは翼の模様、オナガは長い尾、黒い2種はくちばし。見る場所をしぼると、違いがつかみやすくなります。
参考:日本野鳥の会 BIRD FANのカケス・オナガ・ハシブトガラス・ハシボソガラス
オチュンカラス科は、鳥を分類するときのグループの名前だよ。「黒い鳥だけが集まったグループ」ではないんだね。
最初はここを見る 4種の早見表


全身を一度に覚えようとせず、その鳥らしい目印をひとつ見つけてみましょう。
| 鳥の名前 | 全長の目安 | まず探したい目印 |
|---|---|---|
| カケス | 約33cm | 茶色っぽい体。翼の一部に青と黒の細かいしま模様 |
| オナガ | 約36cm | 黒い帽子のような頭と、長い水色の尾 |
| ハシブトガラス | 約56cm | 全身が黒い。太く、上側が大きく曲がるくちばし |
| ハシボソガラス | 約50cm | 全身が黒い。細めで、上側のカーブがゆるいくちばし |
参考:カケスの全長/オナガの全長と尾/ハシブトガラスの全長/ハシボソガラスの全長/黒い2種のくちばしの比較。羽色は各図鑑の写真も参照。
「全長」は立ったときの高さではありません。
くちばしの先から尾の先までの長さです。ここでは図鑑の代表的な数値を目安にしています。個体や地域による違いもあります。
カケスとオナガは 青い部分の場所を見る
どちらにも青い羽がありますが、青色の広がり方と尾の長さは大きく違います。
カケスは 茶色い体に青いしま模様
カケスは、全体にやわらかな茶色みのある鳥です。翼をよく見ると、一部分に青と黒の細かいしま模様があります。翼全体が水色なのではなく、「青い模様の小さな飾りが付いている」と思い浮かべると覚えやすいでしょう。
顔の横にある黒いひげのような模様も目印です。主に林で暮らし、「ジャーッ」という、しわがれた声を出します。秋冬には低地でも見られます。
カケスには、ドングリを運んで落ち葉の下などに隠す習性もあります。すぐに食べず、あとで食べるために蓄えているのです。食べられずに残ったドングリが芽を出すこともあり、森の木が広がることにつながります。
参考:BIRD FAN カケス/キヤノン カケスの写真と貯食の解説
この記事の絵は、本州以南のカケスをイメージしています。北海道のミヤマカケスは、頭や目の色が異なります。
オナガは 黒い帽子と長い水色の尾
オナガは、黒い帽子をかぶったような頭と、名前のとおりすらりと長い尾が目印。翼と尾は淡い水色で、喉やお腹は白っぽく見えます。
カケスの青色は翼の小さな模様ですが、オナガでは翼と長い尾に広がっています。光の向きによって青色がわかりにくいときも、「黒い頭と長い尾」の組み合わせを探せます。
国内では、主に本州中部以北の林や住宅地などで見られ、群れで行動することが多い鳥です。近くの木から次の木へ、仲間が続けて移っていく姿に気づくこともあります。全国どこでも身近に見られる鳥、というわけではありません。



「茶色い体に、青いしま」がカケス。
「黒い帽子に、長い水色の尾」がオナガだよ。
ハシブトガラスとハシボソガラスは 横顔に注目
黒いカラス2種を見分けるときは、鳥が横を向いた瞬間がチャンスです。名前の「ハシ」は、くちばしのこと。ハシブトは太いくちばし、ハシボソは細めのくちばし、とつなげて覚えられます。


ハシブトガラスは 太いくちばしと出っぱったおでこ
ハシブトガラスのくちばしは、付け根が太く、上側が大きく曲がっています。さらに、くちばしの上からおでこがぽこんと出たように見えるのが特徴です。
山や林にもすみ、市街地や人家の近くでもよく見られます。いつもの鳴き声は、「カー、カー」と比較的澄んだ響きです。
ハシボソガラスは 細めのくちばしとなだらかなおでこ
ハシボソガラスは、ハシブトガラスよりくちばしが細めで、上側のカーブもゆるやか。くちばしから頭へと続く線がなだらかな坂道のように見えます。
田畑や河川敷など、開けた場所を好みます。「ガー、ガー」という濁った声で、お辞儀をするように頭を上下させながら鳴く姿も手がかりです。
参考:キヤノン 黒いカラス2種の見分け方/BIRD FAN ハシブトガラス/BIRD FAN ハシボソガラス
おでこ・声・場所は、組み合わせて考えよう。
頭の羽をふくらませたり寝かせたりすると、おでこの形も変わります。ハシブトガラスでも、警戒するときには濁った声を出すことがあります。同じ場所に2種がいることもあるので、「田んぼにいたからハシボソ」と決めず、くちばしの形も確かめましょう。
声の違いも聞いてみよう
鳥が葉の陰にいて見えないとき、声が探すきっかけになることがあります。次は代表的な鳴き方です。文字の表し方には幅があるので、リンク先の鳴き声も聞いてみてください。
カケス


オナガ


ハシブトガラス


ハシボソガラス


リンク先は日本野鳥の会の図鑑ページです。各ページの「鳴き声」から公開音声を確認できます。ここに挙げた声は一例で、声だけでは種類を決められないこともあります。
散歩で試すなら この順番で
- 全体の色と、尾の長さを見る
茶色い体で翼に青いしまがあればカケスを、黒い帽子に長い尾ならオナガを候補にします。まずは「どの特徴が見えたか」をつかみましょう。 - 黒いカラスなら、横顔を待つ
太く曲がるくちばしか、細めでカーブのゆるいくちばしか。おでこの形も一緒に見ると、判断の助けになります。 - 声や動きで、もうひとつ確かめる
澄んだ声か、濁った声か。鳴くときにどんな姿勢をしていたか。見つけた目印をふたつ組み合わせると、思い込みを減らせます。
遠くの鳥は小さく、近くの鳥は大きく見えます。逆光では青い羽も暗く見えるので、その場でわからなくても大丈夫。「尾が長かった」「くちばしが太かった」と見えたことをメモして、あとで図鑑の写真と比べてみてください。
観察は、鳥が落ち着いて過ごせる距離から。巣やヒナに近づかず、警戒する様子があれば、その場を離れましょう。



いつもの「カラス」を見つけたら、今日は横顔を見てみよう。青い羽の鳥に出会ったら、翼の模様と尾の長さもね。
カラス科4種 復習クイズ
全5問。答えだと思う選択肢をクリックすると、正誤と解説が開きます。もう一度クリックすると閉じられるので、何度でも確かめてみましょう。
第1問 茶色っぽい体で、翼の一部に青と黒の細かいしま模様がある鳥は?
A:オナガ
× 残念。 答えはB:カケスです。
カケスは茶色っぽい体に、翼の青と黒の細かいしま模様が目印です。顔の横の黒いひげのような模様も、見分ける手がかりになります。
B:カケス
○ 正解! 答えはB:カケスです。
カケスは茶色っぽい体に、翼の青と黒の細かいしま模様が目印です。顔の横の黒いひげのような模様も、見分ける手がかりになります。
C:ハシボソガラス
× 残念。 答えはB:カケスです。
カケスは茶色っぽい体に、翼の青と黒の細かいしま模様が目印です。顔の横の黒いひげのような模様も、見分ける手がかりになります。
第2問 黒い帽子のような頭と、長い水色の尾が目印の鳥は?
A:オナガ
○ 正解! 答えはA:オナガです。
オナガは黒い頭と、すらりと長い水色の尾が目印です。カケスの青色は翼の小さな模様ですが、オナガの青色は翼と長い尾に広がっています。
B:カケス
× 残念。 答えはA:オナガです。
オナガは黒い頭と、すらりと長い水色の尾が目印です。カケスの青色は翼の小さな模様ですが、オナガの青色は翼と長い尾に広がっています。
C:ハシブトガラス
× 残念。 答えはA:オナガです。
オナガは黒い頭と、すらりと長い水色の尾が目印です。カケスの青色は翼の小さな模様ですが、オナガの青色は翼と長い尾に広がっています。
第3問 太く、上側が大きく曲がるくちばしと、出っぱったおでこが特徴の鳥は?
A:ハシボソガラス
× 残念。 答えはC:ハシブトガラスです。
ハシブトガラスは、太く曲がるくちばしと出っぱったおでこが特徴です。「ハシ」はくちばしのこと。名前と形をつなげて覚えましょう。おでこの形は羽のふくらみでも変わるので、くちばしも一緒に確かめます。
B:オナガ
× 残念。 答えはC:ハシブトガラスです。
ハシブトガラスは、太く曲がるくちばしと出っぱったおでこが特徴です。「ハシ」はくちばしのこと。名前と形をつなげて覚えましょう。おでこの形は羽のふくらみでも変わるので、くちばしも一緒に確かめます。
C:ハシブトガラス
○ 正解! 答えはC:ハシブトガラスです。
ハシブトガラスは、太く曲がるくちばしと出っぱったおでこが特徴です。「ハシ」はくちばしのこと。名前と形をつなげて覚えましょう。おでこの形は羽のふくらみでも変わるので、くちばしも一緒に確かめます。
第4問 細めでカーブのゆるいくちばしと、なだらかなおでこが特徴の鳥は?
A:ハシブトガラス
× 残念。 答えはB:ハシボソガラスです。
ハシボソガラスは、ハシブトガラスより細めのくちばしと、なだらかなおでこが特徴です。「ガー、ガー」という濁った声も手がかりですが、声だけで決めず、横顔も見比べましょう。
B:ハシボソガラス
○ 正解! 答えはB:ハシボソガラスです。
ハシボソガラスは、ハシブトガラスより細めのくちばしと、なだらかなおでこが特徴です。「ガー、ガー」という濁った声も手がかりですが、声だけで決めず、横顔も見比べましょう。
C:カケス
× 残念。 答えはB:ハシボソガラスです。
ハシボソガラスは、ハシブトガラスより細めのくちばしと、なだらかなおでこが特徴です。「ガー、ガー」という濁った声も手がかりですが、声だけで決めず、横顔も見比べましょう。
第5問 図鑑に載っている鳥の「全長」は、どこからどこまでの長さ?
A:足元から頭のてっぺんまで
× 残念。 答えはC:くちばしの先から尾の先までです。
全長は、くちばしの先から尾の先までの長さです。立ったときの高さではありません。記事の目安はカケス約33cm、オナガ約36cm、ハシブトガラス約56cm、ハシボソガラス約50cm。オナガの全長には、長い尾も含まれています。
B:翼を広げたときの、左右の翼の先から先まで
× 残念。 答えはC:くちばしの先から尾の先までです。
全長は、くちばしの先から尾の先までの長さです。立ったときの高さではありません。記事の目安はカケス約33cm、オナガ約36cm、ハシブトガラス約56cm、ハシボソガラス約50cm。オナガの全長には、長い尾も含まれています。
C:くちばしの先から尾の先まで
○ 正解! 答えはC:くちばしの先から尾の先までです。
全長は、くちばしの先から尾の先までの長さです。立ったときの高さではありません。記事の目安はカケス約33cm、オナガ約36cm、ハシブトガラス約56cm、ハシボソガラス約50cm。オナガの全長には、長い尾も含まれています。
参考資料
全長の目安は日本野鳥の会 BIRD FANにそろえ、見た目や暮らしの説明は下記の図鑑・解説も参照しています。
- 日本野鳥の会 BIRD FAN:カケス/オナガ/ハシブトガラス/ハシボソガラス
- キヤノン バードブランチプロジェクト:カケス/オナガ/ハシブトガラスとハシボソガラスの見わけ方
- 日本野鳥の会東京:身近な野鳥の識別講座 カラス2種の識別
- 日本野鳥の会:フィールドマナー
イラストは特徴を理解するための手書き風のAI生成画像です。案内役のオチュンは、ご提供のキャラクターを参考にしています。観察図は主に成鳥の特徴を示しています。
作成日:2026年11月2日










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