電車の窓から、いつもの山が見えました。ふもとは明るいのに、今日は山のてっぺんだけが雲の中。昨日は、あんなにはっきり見えていたのに。
その違いを考える手がかりは、山に向かう風と、その空気の湿り具合です。オチュンと一緒に、ふもとから風の行き先を追いかけてみましょう。
目次
風が山の斜面をのぼる
ふもとを吹く風が山に当たると、空気の一部は斜面に沿って上へ向かいます。図の左から矢印をたどると、横に吹いてきた風が、坂に沿って上へ向きを変えるのがわかります。

オチュンふもとでは横に吹いていた風が、山に当たると坂をのぼっていくんだね!
のぼった空気は膨らんで冷える
高いところほど、空気を押す力である気圧が低くなります。風に乗って上がった空気は、周りから押される力が弱くなって膨らみます。そのとき、上がった空気そのものの温度が下がります。
湿った空気が十分に冷えると、中の水蒸気の一部が小さな水滴に変わります。冷たい飲み物を入れたコップの外側にも、空気中の水蒸気が冷やされて水滴がつきますね。山では、この小さな水滴が空気中にたくさん浮かんで、白い雲として見えます。
同じ山でも、空気の湿り具合で変わる
ふもとの気温も、山に向かう風も同じで、空気の湿り具合だけが違う二日を考えてみましょう。


- 湿った日は、水滴ができ始めるまでに必要な冷え方が小さく、斜面の途中で雲ができることがあります。
- 乾いた日は、水滴ができ始めるまでもっと冷える必要があります。山頂まで上がっても、雲ができるほど冷えないことがあります。



同じ坂をのぼっても、ふもとの空気がどれくらい湿っていたかで、見える景色が変わるんだね。
気象予報士試験の勉強では、水滴ができ始めるときの温度を露点(ろてん)と呼びます。上がっていく空気の温度が、その高さでの露点に達したところが、雲ができ始める目安です。
オチュンの確認クイズ
選択肢を押すと、正解と解説が表示されます。










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